ポートレートや自宅での物撮りに、ライティングを意識していますか?
写真を撮るときに、光の向きや強さを考えて撮影すると、一味違った写真を撮ることができます。
撮影用の定常光を用意するのも良いですが、パッと用意してすぐ撮影するならストロボがオススメです。
と言うのも、私は趣味でカメラを楽しんでおり、本格的で高価なプロ仕様ストロボは不要ですが、ミドルクラスのNikon純正SB700を買いました。
初めて内蔵ストロボではない、外部ストロボを購入した訳ですが、結果的にもっと早く買えば良かったと思うほど、ストロボの魅力を感じる製品でした。
Nikonカメラユーザーに、とてもオススメなストロボなので、作例を交えながら詳しくレビューしていきます。
※Nikonでは、ストロボを「スピードライト」と表現していますが、本記事では名称をストロボで統一しています。
Nikonストロボ【SB700】のスペック
まずは簡単にSB700のスペックを、他のNikon純正ストロボと比較して簡単に記載します。
SB500 | SB700 | SB5000 | |
参考価格帯 | ¥26,340~ | ¥34,400~ | ¥56,800~ |
最大ガイドナンバー(GN) | 24 | 38 | 55 |
ハイスピードシンクロ | ○ | ○ | ○ |
バウンス角度 | 上下90°/左右180° | 上下90°/左右180° | 上下90°/左右180° |
ワイヤレス | 発光式 | 発光式 | 電波式 |
距離優先マニュアル発光モード | – | ○ | ○ |
シンクロコード | – | – | ○ |
外部電源 | – | – | ○ |
重量(本体のみ) | 226g | 360g | 420g |
上記のようになります。(価格.com/Nikon公式より抜粋)
SB500とSB700の違いは、大きなところではガイドナンバーと、「距離優先マニュアル発光モード」の有無です。
距離優先マニュアル発光モードとは?
スピードライトから被写体までの距離を設定すると、カメラの設定に合わせて適正な発光量をスピードライトが自動的に設定します。
Nikon公式による
購入から2ヶ月弱経ちますが、この機能は使っていませんw
この2機種の場合、価格も数千円差ほどなので、ガイドナンバーは「大は小を兼ねる」ことから、多機能なSB700を選ぶ方がオススメです。
続いて、SB5000のみは別格で、Nikon純正ストロボとしてはフラグシップのストロボとなります。
ガイドナンバーも大きく、シンクロコードや外部電源に対応し、プロの現場では大いに役立つでしょう。
…が、SB700と比較し価格も1万円以上も値上がりし、そもそも趣味で使う範囲で、これほど高機能なものは不要です。
SB5000にしかない機能で、必須な機能があるなら別ですが、室内・室外でもSB700は十分なスペックがあります。
SB700の外観と機能をチェック
実際にSB700の外観をチェックしてみましょう。
…とその前に、付属品を紹介していきます。
SB700には、簡易ディフューザーと電球・蛍光灯の環境時に使用するカラーパネルが付属します。
ディフューザーは光をやわらかくするためのもので、カラーパネルは室内やトンネルなどで使われている電灯に合わせて使い分けます。
スレーブ撮影などで、ストロボを立たせるための座も同梱されています。
この座には三脚穴があるため、ワイヤレスで発光させる際にとても便利です。
割と高級感のあるケースも付属しており、ケースに収納するとこんな感じです。
コンパクトに収まるので、外出時に持ち歩くときにも便利。
首振りの角度は上下90°、左右は180°回転が可能で、組み合わせて向きを変えることもできます。
縦構図で発光させる際に、自由のきく首振りは重宝します。
液晶パネルが搭載されているので、設定をすぐに確認できます。
暗い部屋でもモニターが確認できるように、バックライトが点灯するタイプです。
一眼レフ(D750)にセットすると、こんな感じになります。
本格的なカメラマンになった気分になり、とても気持ちが良いw
ただし、一眼レフ+レンズ+ストロボの重量だと2kg近くの重さになるため、三脚に乗せる場合は三脚の耐荷重に注意が必要です。
SB700を使って撮影してみた作例
では実際にSB700を使って撮影してみました。
SB700と言うより、ガイドナンバーの大きいストロボを使用すると、こんな感じで撮れるって思えば大丈夫です。
絞りF4のISO100で室内撮影しました。
ライトボックスを使わなくても、白い紙で十分に物撮りができます。
次はスレーブ撮影をしてみました。
このように、ストロボをカメラとは別に設置し、マスターストロボの発光と連動させます。
今回は内蔵ストロボをマスターストロボとしましたが、スレーブ発光の場合は少なからず、マスターフラッシュの影響を受けます。
※完全にワイヤレス制御するには、ワイヤレスコマンダーなどか必要。
Nikon純正ストロボ【SB700】のまとめ
初めてのストロボで、純正品を選択したので、サードパーティー製との比較ができませんが、初心者でも使いやすかったです。
ガイドナンバーも余裕があるため、発光量を抑えて撮影もでき、室内で絞りF11でも問題なく撮影できるのは助かります。
物撮りだと、物の全体をぼかさずに撮影するには、割と絞り込む必要があります。
まだ外部ストロボ(クリップオンストロボ)を試したことない方は一度、ストロボを使った撮影も楽しんでみてはいかがでしょうか?
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