カメラにどハマり中の私ですが、最近はハマり過ぎていろいろと思うことがあります。
こんなに高機能いる?!
ここ数年、スマホのカメラ性能向上も素晴らしく、ズーム不要であればひと昔前の高級コンデジ(コンパクトデジカメ)と大差ないほどに進化しています。
もはや利便性を考えれば、コンデジよりスマホカメラの方が撮る機会があるでしょう。
コンデジ市場の減少は必須だと思われますが、一眼レフ・ミラーレスカメラについては販売台数を大きく減らすことなく、むしろミラーレスカメラにおいては販売台数が増加傾向にあります。
しかし、ミラーレス市場で言えば、毎年のように各社から新商品が投入されますが、もはやアマチュアクラスの使用者では扱いきれないレベルの高機能が付加されおり、これを家電量販店では当たり前の様にライトユーザーにもおススメしています。
今回は【高機能 】【最新】 のキャッチコピーに弱い方に、本当に自分に必要なのかを改めて見直すとともに、カメラの賢い選び方を紹介します。
使わない高機能は無駄
ここはハッキリ言っておきましょう!
もし、あなたが初めて一眼レフ・ミラーレスカメラを購入するのであれば、家電量販店がおススメする超高機能・高性能なカメラは不要です。
確かにカメラは高機能であればあるほど、最高のパフォーマンスで撮影することが可能になるでしょう。
しかし、初心者のほとんどの方はその真価を発揮できず、「無駄な出費」「余分な機能」で終わる可能性が高いです。
例えば、よく家電量販店で謳われる「高画素数」を「高画質」と勘違いしている方も多いでしょうが、【画素数が高い=高画質】ではありません。
あたかも「高画質」のように説明されることもありますが、一般的に高画素であればあるほど、光の受光面積が小さくなり、むしろ画質は低下します。
精細な描写の必要とする撮影には向いていますが、高画素での撮影は暗所に弱い傾向があり、高画素だから良いと言う訳ではありません。
今では6000万画素超えのカメラなんてありますが、A3サイズを解像度300dpiで印刷するなら2000万画素あれば十分です。
また、AF性能について、2019年12月現在でも圧倒的人気を誇る「SONY α7ⅲ」はAFセンサー測距点が693点(位相差検出方式)と、とてつもないAF性能となっています。
これはα7ⅲの撮影エリアの93%をカバーできるものとなっており、AF性能は最高クラスと言えるでしょう。
しかし、これほどまでの性能が必要なシーンが自分にどれだけあるのか?と考えた場合、ライトユーザーだと「あれば良い」くらいなものです。
本機の一世代前のα7ⅱでは、 AFセンサー測距点が117点(位相差検出方式)と、最新機から見れば見劣りしますが、個人的には必要十分な性能だと思います。
このように、当然ですが最新機は前機種と比較し高機能・高性能にはなりますが、これら最新の機能が必ずしも必要な場面は限られるはずです。
カメラの賢い選び方
最新のカメラ機能が自身にとって必要不可欠である場合、選択肢は「最新機一択」となりますが、改めて性能差を確認した上で、自身に必要のない性能であれば、旧品又は中古と言う選択肢があります。
例えば前述したSONYのα7ⅲですが、旧型のα7Ⅱと新品での価格差は約8万円ほど旧型製品は安く購入できます。
(ズームレンズキット、2019年12月現在の価格.com最安値比較)
初値価格は元々α7Ⅲが2万円ほど高いですが、それを考慮しても旧製品の安さは魅力的です。
さらに、α7RⅡという旧製品で最高クラスであったカメラは、ボディのみであれば価格.com最安値は15.7万円ほどまで価格が下がっています。
α7RⅡと言えば発売当初は40万円を越えているカメラで、今では半額程度で購入が可能です。
中古相場であれば10万円前後で売られていることもあり、これら旧製品は新製品が登場することでお値打ち価格となります。
ミラーレスの中古は一眼レフ機と異なり、複雑なシャッター構造がないので、中古でも気にならない方にはオススメです。
反対に、新製品の価格は数年後にはここまで下落することを考慮すると、新製品をあえて値下がり率の低い期間で買うメリットはないと言えます。
このように、旧製品・中古品を視野に入れることによりカメラボディの予算を下げ、その浮いた分の予算でレンズを買った方が価値が高いです。
レンズに予算を割り当てる明確な理由
カメラ本体(ボディ)を安く購入し、レンズにその分の予算を割り当てた方が良い理由は下記の通りです。
- 対応レンズでしか撮れない画角・表現がある
- レンズの価値は下がりにくい
対応レンズでしか撮れない画角とは、広角や望遠などキットレンズでは写しきれない範囲を撮影するために、それぞれ用途に合ったレンズを揃えるしかありません。
これらは撮影技術でどうにかなるものでなく、それぞれのシーンで必要なレンズを交換して使うので、カメラ本体が高性能であっても、レンズはキットレンズのみなどでは少し物足りなくなるものです。
キットレンズとズーム域が同じレンズであっても、F値固定の標準ズームレンズなど、キットレンズでは表現が難しいシーンで活躍するレンズもあります。
また、レンズは同じマウント(ソニーならEマウント)であれば、マウントが変わらない限り、新製品が出ても使い続けることができるので、長期間使い続けることができます。
また、長期間使えることから、レンズの相場は極端に古いモデルでない場合に価値が暴落することもありません。
レンズは純正であれば10万、20万円を越えることは結構普通なので、良いボディを持っててもレンズを買う予算がないっとなれば本末転倒です。
よって、カメラ本体はあえて安く、そして浮いた予算で良いレンズを購入するメリットはとても高いと言えます。
まとめ
新製品が出れば新製品の方が良いに決まってます!
ただし、自分の予算の都合やスキルに見合わない過剰なスペックは、結局使いこなせない間に新製品が発売されることも。
ならいっそのこと、ボディは旧製品・中古品で安く仕入れてレンズに投資する方が資産になります。
特にミラーレス市場は初値と数年後の価値の下落が激しいことが多いので、新製品が出たらあえて旧製品に注目するのも良いでしょう。
※家電量販店で家電やカメラの交渉術は下記にまとめていますので参考にしてください。
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