ニコンのミラーレス、ZシリーズのフルサイズにZ5が新たにラインナップされましたね!
発売日は8月下旬とのことで、既に予約受付をしている店も出てきました。
Z5は入門機の位置付けで、リーズナブルな価格設定なのが魅力的です。
この記事でわかること
- Z5の価格とスペックは?
- Z5と比較してお得なの?
- 買うべきかどうか悩んでる人
廉価スペックとは言え、最新のフルサイズミラーレスとなり、Z5より優れている部分もあります。
まずはZ5の価格から見ていきましょう。
Nikon Z5の価格
Nikon Z5ボディの気になる価格ですが、大手家電量販店のビックカメラの予約価格は182,600円となります。
この価格に10%のポイント還元があるので、実質164,340円で購入できます。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のレンズキットモデルも同時に販売され、同店価格は222,200円(実質199,980円)で予約が可能です。
フルサイズ対応のZレンズを持ってない人には、レンズキットが若干安くてお得です。(付属レンズ単体で52,800円)
キットレンズは24-50mmと望遠端が微妙に短いですが、コンパクトで軽量なレンズなので、スナップ感覚で使う人には最適となります。
広角端も24mm絞りF4で撮影が可能で、使い勝手は悪くない印象です。
レンズ付属のキットでも、フルサイズミラーレスが実質20万円を切る価格は、とてもリーズナブルと言えます。
ビックカメラ予約価格(実質価格)
- Z5ボディ→182,600円(164,340円)
- Z5レンズキット→222,200円(199,980円)
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3→52,800円(47,520円)
Nikon Z5のスペック・性能
Nikon Z5は廉価グレード扱いのフルサイズミラーレスで、2018年11月発売のZ6の方が、スペック面では上位となります。
Z5のスペックを紹介しつつ、Z6とのスペック比較もしてみました。
Z5 | Z6 | |
有効画素数 | 2493万画素 | 2528万画素 |
撮影素子 | フルサイズ | フルサイズ |
撮影感度(常用ISO) | 100~51200 | 100~51200 |
撮影感度(拡張ISO) | 102400 | 204800 |
連写撮影 | 約4.5コマ/秒 | 約5.5コマ/秒(拡張約12コマ/秒) |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
背面液晶 | 104万ドット | 210万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 | 0.8倍 |
撮影枚数(ファインダー) | 390枚 | 310枚 |
撮影枚数(液晶モニター) | 470枚 | 380枚 |
記録メディア | SDカード(ダブル) | XQDカード(シングル) |
有効画素数については僅差なので、あまり変わらないと言えます。
ただし、撮影感度の拡張ISOは倍ほどの差でZ6が優位です。
Z5とZ6の大きな差は、Z6が裏面照射型に対し、Z5は表面照射型となっている点です。
裏面照射型の方が集光効率が良く、簡単に言えば暗所での撮影に優位と言えます。
また、背面液晶の画質が半分になるため、Z5の液晶で写真を確認する際に解像度が少し悪くなります。
とは言え、NikonはSnapBridge(スナップブリッジ)で簡単にスマホ転送できるので、液晶の解像度低下は許容値と言えるでしょう。
記録メディアは、Z5ではSDカードとなり、2枚差せる仕様となりました。
Z6ではシングルのXQDカードであったため、ライトユーザーには嬉しい変更となります。
XQDカードは読み書き速度が高速かつ安定していますが、高額であるためコストが掛かります。
撮影枚数は大幅に向上しましたが、Z5に付属のバッテリーが新しいEN-EL15cとなり、バッテリー本体の性能が上がったためです。
ただ、Z6では非対応だったUSB給電にも対応しており、充電しながら撮影が可能となりました。
動画やタイムラプス撮影など、長時間の撮影にはZ5の方が有利です。
重量やサイズ感はほぼ同等で、ファインダーや電子手ブレ補正機能なども、Z6と同じく搭載されています。
しかし、Z6には搭載されている肩液晶は、Z5ではコマンドダイヤルに変更されており、肩液晶で撮影情報を確認する人にはデメリットになります。
Nikon Z5レンズキットはお買い得?
Z5には廉価なレンズ、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3が付属するキットも同時販売されます。
ボディ・レンズ単体で購入するより、13,200円ほど安く買えるので、Zマウントレンズを持ってない方にはオススメです。
また、重量も約195gと軽量かつコンパクトなので、気軽にスナップ撮影が楽しめます。
ただし、焦点距離が50mmまで、レンズの明るさやボケ量に影響するF値がF6.3となるため、暗い場所での撮影やボケ量は物足りなさがあります。
予算がありコンパクトを重視しないのであれば、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを別途購入する方がオススメです。
(レンズ重量は約500gに増えます。)
新品では11万円前後と高値ですが、2018年9月発売と新しい割に、中古では約5万円前後で購入できます。
また、キットばらし品として未使用に近いレンズが、ラクマやメルカリなどのサイトで多く売られています。
Z5レンズキットとほぼ同額で、ズーム全域F4通しで撮影ができ、焦点距離も70mmに伸びるのでオススメです。
Nikon Z5とZ6はどちらがオススメ?
Z5は価格を抑えたカメラながら、Z6より優れた点もあり、十分にコスパが良いです。
2020年7月現在のZ6の最安値は、ボディ単体で約22万円前後と、Z5と比較して約4万円差となります。
また、Z5はXQDカードとなるため、記録メディアも高額となり、こだわりが無ければZ5のSDカード2枚差しは嬉しい仕様です。
しかし、Z6ボディはNikonのZシリーズキャンペーン対象で、9/30までの購入で2万円のキャッシュバックがあります。
また、Z6レンズキット(Z6+NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)なら4万円のキャッシュバックがもらえます。
Z6 24-70レンズキットは、約27万円前後となりますが、4万円のキャッシュバックで実質23万円なので、XQDカードに抵抗が無ければ上位機種のZ6がオススメです。
Nikon Z5実機レビュー
Nikon Z5はまだ未発売なため、ニコンプラザ大阪で実機を見てきました。
通勤圏内ながら、今回初めて立ち寄ってみたのですが、夢の国のようでしたw
Noctの超高級レンズ(F0.95)も展示されていましたが、現在1人30分程度の滞在となっていたので、Z5をサクッと触ってみた感じです。
という訳で、実機を触ってみた感想…
大きさ・重量など、外観や形状はほぼZ6と同じで、肩液晶がないくらいでした。
キットレンズのNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3がセットされている状態ですが、このセットなら非常にコンパクト!
ただ、やはり望遠端はF値が暗い印象で、個人的には焦点距離50mmは少し物足りなさを感じます。
背面液晶はドット数が約半分ながら、液晶での撮影も特に不満を感じることはありません。
そこまで撮影環境にこだわり無ければ、Z5のレンズキットは軽くて持ち歩きには最適だと感じます。
ただ、同じく展示されてたZ50の軽さは衝撃で、やはりAPS-Cセンサーの恩恵で、レンズもボディも軽くて扱いやすい。
フルサイズを求めないなら、Z50が小型軽量で女性にも扱いやすいと思います。
Zシリーズ全般に言えることは、AFの速さと解像感の高いクリアーな描写、EVFファインダーも他社ファインダーより見やすいと感じます。
マウントアダプター(FTZ)を付けて、Fマウントレンズも使ってみましたが、挙動は安定しており十分使えました。
よくレビューで「AF性能が落ちる」「大きくてコンパクトさが失われる」とありますが、FTZに50mm単焦点を付けても、個人的に特に不満を感じることはありませんでした。
ただ、暗い場所ではもしかすると、AF挙動に差があるのかもしれませんが…
(Zシリーズ欲しくなりましたw)
Nikon Z5価格と性能まとめ
Z6よりお手頃価格ながら、重要なファインダー性能や手ブレ補正機能は継承されており、コスパに優れた仕上がりです。
また、モバイルバッテリーで充電しながら撮影も可能で、Nikonミラーレスの弱点とも言える撮影枚数のショボさも克服しています。
SDカード2枚差し可能など、上位機種Z6より初期費用が抑えられるメリットも高いと言えるでしょう。
Nikon Z5がオススメな人
- 可能な限りコストを抑えたい人
- 初めてのミラーレスカメラ
- APS-C機からのステップアップ
Nikon Z5は2020年9月30日まで対象の「Zシリーズ キャッシュバックキャンペーン」は対象外と、ニコン公式サイトで記載されています。(ショップでも確認しました。)
個人的に、「今買うなら」Z6のレンズキット、またはマウントアダプター(FTZ)の付属モデルがオススメ。
NikonマウントアダプターFTZがあれば、Fマウントの充実したレンズラインナップから、自分好みのレンズを揃えることも可能です。
Z5を購入検討している方も、持っていて損はないので、ぜひ同時購入も視野に検討してみましょう。
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